テグレドールの画像

てんかん治療にテグレトールは効果的です。てんかんにも色々と種類はありますが、テグレトールは興奮状態を抑える働きをします。こちらではテグレトールの特徴などを詳しく説明していきます。

側頭葉てんかんにテグレトールが効果的

テグレトールは、1966年に発売された抗てんかん薬で、脳の活動を抑える作用があるため、さまざまな病気に使用されています。
てんかんは、脳内を走る電気が、何らかの原因によってショートしてしまい、発作やけいれんなどの症状を起こす病気で、通常脳波として体の外からくる情報を脳内に流していますが、この電気が過剰に流れてしまうと、脳内から体に送られる信号が乱れ、突然意識を喪失したり、手足が硬直するなどの発作が起こってしまいます。
てんかんには、部分てんかんと全般てんかんがあり、部分てんかんは、脳内の電気が部分的のショートしてしまい、徐々に広がっていく症状で、全般てんかんは、一度に脳全体の電気がショートしてしまう症状です。
テグレトールは、部分てんかんの第一選択薬で、強直間代発作をのぞいて、全般てんかんの症状には効果がありません。
部分てんかんには、側頭葉てんかん、前頭葉てんかん、頭頂葉てんかん、後頭葉てんかんがあります。
側頭葉てんかんは、何らかの前兆のあとに、一点を凝視して、無意味な動作を繰り返すのが特徴です。
前頭葉てんかんは、複雑部分発作や、全身けいれん発作、転倒発作があります。
頭頂葉てんかんは、しびれや痛みなどの近く症状があらわれ、後頭葉てんかんは、目の前に光が見えるといった視覚発作があります。
部分てんかんの症状は大きく分けると、単純部分発作と複雑部分発作に分かれ、単純部分発作は、手や顔の一部が無意識のうちにピクピクとしたり、勝手に声がでてしまうといった症状が起こる運動発作や、体の一部がしびれたような感覚になったり、見えるはずのないものがみえたりする感覚発作、嘔吐や胸の締め付けといった自律神経発作、いわれていることの意味が突然わからなくなったり、急に恐怖や不安を覚える生鮮発作などがあります。
複雑部分発作は、意識が遠のいて発作が起こるのが特徴で、発作中は自分が何をしているか自覚がありません。

テグレトールは興奮状態を抑えるので躁鬱にも効く

テグレトールの成分はカルバマゼピンであり、これは抗てんかん薬として有名な薬です。
てんかんというのは脳の神経細胞が興奮状態になる事で起きる症状であり、痙攣を起こしたり意識を失ったりします。
カルバマゼピンはナトリウムチャネル阻害薬であり、神経細胞のナトリウムチャネルと呼ばれるナトリウムイオンの通り道を塞ぐことによってナトリウムイオンの細胞内への流入によって興奮状態を引き起こす事を防ぐ効果があるのです。
だからこそ脳の神経細胞が異常興奮となるのを防ぎ、てんかんに対して有効であるのです。
そして脳の興奮状態を抑える作用があるという事はてんかんに対してのみ有効という訳では無く、脳の興奮が関係する他の症状に対しても有効であるという事で、躁鬱の中でも異常に気分が高揚する躁状態に対しても効果があります。
その他にもカルバマゼピンは神経伝達を抑える事によって痛みの神経を抑える事も可能であり、三叉神経が圧迫される事によって起きる三叉神経痛の治療薬としても用いられます。
なお、テグレトールはてんかんに対して有効な治療薬とは言ってもてんかんにも色々と症状があり、その原因によって適切な治療薬は異なります。
テグレトールはその中でも脳の一部が興奮状態となる部分発作の第一選択薬として用いられます。
部分的では無くて脳全体が興奮状態となる全般発作については、突然意識を失って転倒し、全身が硬直後、一定のリズムで手足が痙攣する強直間代発作に対しても有効です。
その一方で強直間代発作と同じ全般発作であっても、短時間意識を失う欠神発作や筋肉が一瞬収縮するミオクロニー発作、全身の筋肉の緊張が喪失して力が抜けてしまう脱力発作に対しては無効とされています。

テグレトール服用後は眠気に注意

てんかんは脳の異常興奮によって起きる症状であり、大別すると脳の一部で起こる部分発作と脳の大部分あるいは全体で起きる全般発作の二つに分ける事が出来ます。
さらにてんかんは症状に応じていくつか細かく分類する事が出来るのですが、そうしたてんかんの症状に合わせて治療薬は選択する必要があります。
テグレトールの場合は部分発作に対して有効な薬であり、全般発作でも強直間代発作と呼ばれる発作に対しては有効なのですが、欠神発作などテグレトールでは効果が無いてんかん発作もあります。
それではテグレトールはどうしててんかんに対して有効であるのかを説明します。
てんかんは脳の異常興奮が原因であると説明しましたが、素の異常興奮が起きるのには神経細胞へのイオンの侵入が大きく関係しています。
イオンにはプラスの電荷をもつナトリウムイオンやカルシウムイオンの他に、塩化物イオンなどのマイナスの電荷をもつイオンもあります。
神経細胞の内部は普段はマイナスの電荷となっているのですが、そこにプラスの電荷を持ったイオンが侵入して細胞がプラスの電荷をもつようになると電気的な刺激が起きて脳が興奮状態となります。
テグレトールはナトリウムイオンが細胞内に入るのを抑制する作用があり、それによって脳が興奮状態にならないようにする事でてんかんに対して有効となっています。
テグレトールを服用する際には色々と副作用もあり、眠気やめまい、倦怠感、おう吐感などが挙げられます。
万が一にも事故が起きた場合は大変な事になりますので、テグレトールを服用している時には集中力が必要な作業や自動車の運転などは危険であり、後悔してしまう事態にならないようにそうした作業をするのは避けておくべきです。